職業実践専門課程について

専門学校のうち、 企業などと密接に連携して最新の実務の知識・技術・技能を身につけられる、 実践的な職業教育に取り組む学科を、 文部科学大臣が 「職業実践専門課程」として認定します。 2023年3月現在福岡県では、 70校198学科が認定されています。
※本誌では、職業実践専門課程認定科にはを付けています。

職業実践専門課程の認定学科には、 次のような特徴があります。

このほか、①修業年限が2年以上、②総授業時数が1,700時間以上または総単位数が62単位以上という要件を満たしています。

職業実践専門課程に認定されるためには、さまざまな要件を満たす必要があります。企業などと密に連携した授業や演習、実習を行い、教員の研修を実施することが求められます。 また、適切な教育が行われているか、学校関係者による評価も義務付けられています。このような外部からの評価によって、教育内容をチェックすることにより、学校の課題が改善されることが期待できます。

私どもの会社は、福岡を中心に、日本各地、海外公演などコンサートやイベントの音響・照明をサポートする会社です。今の重要課題は人材の確保と育成です。機材の進歩やシステムの向上もあり効率良く仕事をすることが可能になりましたが、人材育成は適切な計画と時間が必要です。
以前は、このような業務を教える専門学校は少なく、全く何も知らない状態から時間をかけて育成していくというプロセスがありました。業界と専門学校が連携を図ることで、業界への入口を知ってもらい、基礎から応用までを授業で学び、実際にエンタメを支えているプロと一緒に実践的に行うことで、将来の自分のイメージや不足している部分の認識ができます。企業側としては基礎的な育成期間の短縮、就職後にしか分からない業務を学生に知ってもうことが可能になりました。また今の世代に対応した育成計画の改善などをいち早く対策することも可能になりました。今後も業界の発展に向けた産学連携に期待しています。