職業実践専門課程について

専門学校のうち、 企業などと密接に連携して最新の実務の知識・技術・技能を身につけられる、 実践的な職業教育に取り組む学科を、 文部科学大臣が 「職業実践専門課程」として認定します。 2023年3月現在福岡県では、 70校198学科が認定されています。
※本誌では、職業実践専門課程認定科にはを付けています。

職業実践専門課程の認定学科には、 次のような特徴があります。

職業実践専門課程に認定されるためには、 さまざまな要件を 満たす必要があり ます。企業などと 密に連携した授業や演習、 実習を行い、 教員の研修を実施することが求められます。 また、 適切な教育が行われているか、 学校関係者による評価も義務付けられています。このような外部から の評価によって、教育内容をチェックすることにより、 学校の課題が改善されることが期待できます。

 昨今の整備士に求められるスキルは多様化が進んでおり、整備士資格を必要とする技術力は勿論のこと、整備結果説明などの接客対応も整備士の役割として定着しつつあります。 更に、近年の自動車業界は100年に1度の変革期と呼ばれるほど、電動化(電気自動車)や知能化(自動運転)技術が急速に進んでおり、先進技術に関する幅広い知識習得など、整備士が担う役割は大変重要になっています。  職業実践専門課程では、資格取得に向けた教育に加え、企業と連携した先進技術の基礎に関する教育プログラムの実施や、インターンシップに学生を参加させることで、学校で得た知識を現場でどのように活かせるかを学んだり、お客様の生の声を聞いて自分達に求められる役割を感じたりすることで、即戦力として活躍できる人財育成に繋げています。  自動車業界の将来を支える人財育成は大変重要であり、企業が教育現場に関われるこの制度に大変魅力を感じています。